書斎は犬と同居

犬との生活を再開しました。

2017年11月

部屋の引っ越しの時に考えるのは、パソコンをどう置くかだ。
デスクトップで、ディスプレイも大きい。
場所があって、使い慣れるとラップトップやタブレットよりは使いやすい。
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でも、場所がいる。

気づいた。
机に向かって、ものを書くことや本を読むことをこの頃はしなくなった。
どうしても、書くときはどのテーブルでもいい。
本は、どこでも読める。
机の上は、ディスプレイに占領されてもいいのだ。

私が子どものころの家の犬には、番犬という役割があった。
吠えるのは当たり前だし、見知らぬ人には咬みかかる。
家の人と外の人とをはっきりと分けて行動できるのが、飼い犬の必須条件だった。
日本の犬とは、本来はそうだったのだろう。
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ところが、これが今、日本犬を飼ってみると、困ったことになる。
今の犬は、誰にでも愛想よくしなければならない。
動物病院の医師には特に従順にならなければならない。
それが、今の飼い犬の条件だ。
人間の都合で、わずか数十年の間に犬本来の性質を逆転させなければならなくなった。

今朝のテレビ番組で、「名前のない家事」を取り上げていた。
いい所に目を付けたと思った。
レギュラーのコメンテーターの一人が、改めて取り上げるようなことではない、といった雰囲気の発言をしていた。
私は、それこそ「名前のない家事」をしながら見ているので、その発言も一部分しか見ていない。
でも、これこそ、家事を知らない人の言いそうなことだと思った。
こういう発言をする人は、一人暮らしの老人となった時に、困るに違いない。
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ゴミ出しが話題になっていた。
袋に入ったゴミを、集積場に持っていくのは、ネコでもできる。
生ゴミと雑紙以外の紙ゴミを、有料袋なら何リットルがよいかを見極め、CDは燃やせるゴミでよいのかを判断できる。
これは、「名前のない家事」をしていない人にはできない。
そういう人が一人で暮らすと、ゴミはたちまち未処分となり、部屋に溢れる。
「名前のない家事」こそ、家事の中心だ。
そして、家事全般の質を上げるためには、高度な経験と技術が必須だ。

携帯ガスボンベやスプレーの空き缶は、燃やせるゴミの曜日で無料になったので、忘れないようにしなきゃ。

部屋の引っ越しをしている。
今までの部屋は、自分用の作り付け家具があった。
今までの部屋が、自分が使うには一番いいと思っていた。
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ところが、ふっと気づいた。
もっと明るい部屋が空いていた。
そこは、私用の設備は何もない。
でも、明るくて少しだけ広い。
机や本棚やパソコン周辺の工夫は、一からやり直しになる。
でも、明るさと暖かさに勝っている。
部屋を変えることにした。

子どものころに家にいた犬は、番犬としての役割を持っていた。
ペットとは違う。
昼間は家に鍵をかける習慣はなかったし、夜でも家に人がいる時は鍵をかけなかった。
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玄関が見える所に、犬はつながれていて、他人が来ると吠えていた。
飼い犬を散歩に連れて行くなどということはなかった。
犬や猫のフードなどは売っていなかったし、人の食べ残しを与えるのが普通だった。
ペット病院もなかった。
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でも、犬は元気だったし、飼っていた犬のことを今でもよく覚えている。
犬との生活は、番犬としての飼い犬との付き合いから始まった。

ラジオがおもしろい。
ニュースは、テレビとラジオで扱う内容はほぼ同じだ。
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それなのに、ラジオの方が印象に残りやすい。
聞くことが得意かというとそうでもない。
マスコミでは、テレビ報道が優先され、テレビ報道をラジオ用に編集している気配もある。
災害報道などは、映像とともに説明される方が圧倒的に現場の状況を受け取りやすい。
地名や、特別な用語は、字幕つきの方が受け取りやすい。
それでも、ラジオの方がいいというのは、たくさんの情報を並行して処理できなくなっているのかもしれないなあ。

「リセットします」どこかで聞いたなあ。
「人生をリセットする」は、「インスタ映え」よりは、長持ちする言葉かも。
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定年よりも、大病とその治療が効果をあげたことの方が、それ以前と以後の違いが大きい。
これは、人生のリセットの感覚だ。
病の発見、手術後、数年経つ。
人生をリセットしてからは、訪れる季節季節が新鮮だ。

初雪が降った。
また初雪を見ることができた、と殊勝に思う。
そう思ったのは、一瞬。
続けて思うのは、寒い、雪かきしなきゃなんない、春が待ち遠しい、そればかり。
リセットなんて、簡単にできはしない。

何か月も人と会っていない。
何週間も外へ出ていない。
何年間も社会に貢献していない。

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でも、毎日やることはたくさんある。

エスカレーターに沿っている階段で三階まで上がった。
並走しているエスカレーターの人も、階段で追い抜いた人も、誰も私に注目しない。
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スーパーの出入り口から駐車場へ行く通路が妙な段差になっている。
荷物を持っていた私は、その段差を踏み外した。

傍にいた人たちが一斉に注目した。
見も知らぬ人が、「大丈夫ですか」と声をかけてくれる。
さらに、笑顔で、「私、ここで転んじゃたんですよ」と言う。
落ちそうになる、転びそうになる、これが注目を集める方法。

預金通帳が満杯になった。
恐れ入りますが窓口で新しい通帳にお取替えください、とATMからお願いされた。
お願いされたからには、やらねばなるまい。
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銀行の駐車場に入る。
駐車券をお取りください、と寒いのに、笑顔で話しかけてくる。
うん、わかった、と鷹揚に答える。
番号札を取る時に、おおいに悩む。
どの用事に該当するんだろう?
通帳を新しくする、という選択肢が見つからない。
悩みに悩んで、もう帰ろうかと思う。
しかたがないので、「その他」の項目を選ぶ。
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窓口の順番が来るまで、セリフを言ってみる。
「通帳を新しくしに来ました。」  なんだか、場慣れしていない言い方だ。
「通帳がいっぱいになっちまった」  落語じゃあるまいし。
「通帳の更新をしてください」  おお、なんだか玄人ぽい。
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「ああ、通帳の繰り越しですか。後ろの繰り越し機でできますよ」

あの時に、出世するやり方に気づいていれば‥‥
今になって思うと、単純なことだった。
世間の裏側を覗く。
身を守るために狡くなる。
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そうやれば、肩書が増えたはずだ。
「はず」は、「はず」で終わった。
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そうしなかったのは、バカだったからだ。

そして、今もバカのままだ。
いや、バカの度合いとしては、かなり増進している。

急に静かになった。
静かになったのでなく、音がしなくなった。
音がしていないのでなく、聞こえなくなっているようだ。
小さくて、高い音が。
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耳鼻科医は、検査をした後、
「あなたの年齢の人にはあることですよ」。
治療はなく、定期的な検査を受けてください、とのことだった。

都合の悪いことだけ、聞こえなくなるといいのに。

ご馳走をいただいた。
刺身に茶わん蒸しにキノコの釜飯、その他いろいろ。
肉もあったが、和食なので、消化器官の一部がない私でも大丈夫だろう。
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珍しかったし、うまいと感じた。
でも、だんだんに味付けの濃さに閉口し出した。
食べた次の日、案の定一日中不調だった。
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ご飯に味噌汁、豆腐で人心地ついた。

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