書斎は犬と同居

子犬を新しく迎えて、我が家のペットは猫プラス犬になりました。

2018年06月

 私の祖父母は、長寿だった。長生きをして、それぞれの病で人生に「さようなら」をしていった。共通しているのは、自宅で家族と一緒に過ごして最期を迎えている点だ。
 現代なら入院し、治療するような病でも、自宅で、往診の医師の治療を受けていた。往診の医師は専門医ではなく、内科を中心として何でも対応するような町医者だった。したがって、現代の延命治療などの処置はなかった。
 「介護保険」のない時代だし、だいたいが「介護」という言葉を聞いたことがなく、治る見込みのない老人を家で看病するのは、家族にとって当たり前のことだった。病人の食事や入浴などは、それなりに工夫してそれぞれの家庭で、家族がやっていた。一家には三世代の家族がおり、人数も少なくとも四、五人はいた。
 そして、そのような最期の迎え方を、前の世代もその前の世代もやっており、それを子どもの頃から経験していた。私の祖父母の世代である明治時代生まれで長生きした人は、戦後の昭和を生きたので、町医者の往診という医療的なケアを受けられただけ、前の世代よりも医学の進歩の恩恵にあずかっていたといえる。

 私の親の世代、大正、昭和の戦前生まれになると、「さようなら」の方式が激変したと感じる。

 前回の受診で、前の病気の再発の可能性があります、と主治医に言われた。つまりは、すい臓がんの再発かもしれない、ということだ。
 もし、すい臓にがんができれば、私の場合は再手術はない。また、手術以外の治療は効果が限定される。今まで医師から説明のあったことを関連付ければ、こういう見方しかできない。
 また、手術前の検査入院のときの、同じ病室の患者さんの中に、私とほぼ同じ年齢で、すい臓がんで手術を受けて、数年後に再発し、再入院している方がいた。この方は、緩和ケアを受けるための入院だった。

 心配でたまらなかった。そして、どうしようもないと結論づけた。
①再発か否かは、患者が焦ってみても、時期が来ないと確かな診断はできない。
②最近は手術後としては体調がよく、体重が落ちる、腹痛があるなどの兆候は一切ない。しかし、前回のがんの発見のときも、自覚できる兆候はなかった。

 そして、次のように自分を納得させた。
①手術を受けたことによって、何年間も好きなことをできる時間を得た。
②現在の年齢を考えると、短命ではない。
③すい臓がんで亡くなっている著名人のことを考えると、新しい治療法を見つけることはできないと思う。

 でも、落ち着いて、納得できたりはしなかった。納得はできなかったが、なるようになる、と思うしかなかった。

 三か月に一度、手術を受けた病院を、外来受診している。がんでの手術後、ヘルニアの手術を受けたので、その予後の受診もあった。このヘルニアの手術は、がんの手術の影響であった。
 大きな手術を受けた後なので、治療後も外科の医師の診察と検査を受けるのは当然と思っていた。だが、よく考えると、検査の目的は、がんの再発がないかどうか、を診てもらうためのものだと患者として自覚するようになった。
 私の場合は、すいぞうがんの初期だったと説明されているが、すいぞうがんは手術による治療を受けても、その後の生存率が他のがんよりも低いことは知っている。さらに、すいぞうがんの場合は、手術による治療がうまくいっても、再発があることが多いから、それを確かめるのが、手術後の診察の主要な目的なのだと受け取ることができる。そのためと思われるが、半年おきにCT検査がある。
 主治医は、再発があるかどうかを検査しています、とははっきりと言わないし、私の方からも尋ねることもなかった。
 前回の受診で、手術後としては、はじめて言われた。
 「画像から気になるところがあります」と、
さらに「前回の病気の再発の可能性もありますし、炎症をおこしているだけかもしれません」と、
さらに、「今の段階でははっきりとしたことはわかりません」と、
結論として、「次回(三か月後)にすいぞうに焦点を絞ったCT検査をしましょう」と。
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 その診断に到るまでには、時間がかかったが、がんが見つかり、手術で切除という治療を受けることができた。
 この病気が見つかったきっかけは、「幸運にも‥‥」という表現を使うしか言いようがなかった。
 何人もの人に訊かれたが、答えは同じだ。
 ①体のどこかに、おかしいところを感じたり、他から言われたりしたことはない。
 ②大腸ポリープを以前に切除していたので、数年に一度は大腸カメラでの検査を受けるようにしていて、その年もその検査に行った。
 ③カメラの前の超音波検査で、すい臓にのうほうがあると言われた。大腸に異常はなかった。
 ④詳しく検査したほうがよいと、医師に勧められ、入院し検査を受けた。そして、更に詳しい検査が必要と言われ、新たな病院を紹介され、それに従った。
 ⑤新たな病院で、入院し、詳しい検査を受け、手術しか治療の方法のない病気だと診断され、手術を受けた。手術後の病理検査の結果として、がんであることが診断された。
 それから、数年が経った。年齢も七十歳になった。手術の影響はある。しかし、生活上の支障はない。やりたいことができている。
 このことを、私は「幸運」と考えてきた。
 今は、ややちがってとらえる。治療後の時間を考えると、「幸運」というよりは、「運命」だろう。そして、うれしいことに、自分の運命に逆らわずに日々を過ごすことができていると思う。

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タイツリソウがなんともユーモラスな花を見せている。

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ヤマボウシが咲き始めた。
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ラズベリーが咲いた。
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オダマキが咲いた。
風のまにまに揺れて咲く。
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クレマチスが次々と咲く。
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ゼラニュームの花の色が濃い。
庭に何株も植えたのは、今年がはじめてだ。
晴れの日が続き、庭に出る時間が長くなる。
おもしろいが、疲れもする。

庭のあちこちで芽をだしてきた丈が2~3センチほどのパンジーを植え直す。
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小さな小さなパンジーだけれど、移動しても枯れもしない。
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一月ほどで、10センチくらいに育つ。
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そして、一斉に咲く。

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苗で赤と白の二株を買ったのが、数年前。
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夏には、すっかり枯れた状態になり、春になると新芽を出す。
株が大きくなり、こぼれ種でも芽を出すようになった。
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パンジーは、ずうっと庭で世代交代しながら育っている。
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一昨年、黄色のパンジーの苗をたくさん買って植えたら、今年はいろいろな色のものが育ってきた。
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フクジュソウ、クロッカス、チューリップ、が咲き終わった。
クリスマスローズも葉の方が大きくなってきた。
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庭の隅々に、こぼれ種で芽を出したクリスマスローズ、チェリーセージ、ガウラをポットに移し、ポットで育てる。
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去年の株のガウラを前庭の真ん中に集めてみた。
まだ、ガウラは小さいので土だらけの庭。

塀際にパンジーが芽をだす。
小さな葉をつける。
小さな株を集めて、適当に並べ植え替える。
売っている苗の十分の一くらいの大きさだ。aIMG_2534

雪の下からでてくる。
雪が残っているうちから、少しだけ大きくなる。
フクジュソウ、クロッカスの次に花が咲く。
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花は次々に姿を変える。
一月近く咲き続ける。
いろいろな表情を見せる。

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