書斎は犬と同居

子犬を新しく迎えて、我が家のペットは猫プラス犬になりました。

2018年11月

数年前までは北海道犬を飼っていた。
今はコーギーだ。
違いは、姿だ。
重さも違う。
コーギーの方が、一回りも二回りも小型だ。
北海道犬の丈夫さと、いかにも山野を駆け回るのが得意な気質と運動能力は、予想していた以上だった。
私が飼った北海道犬二匹は個性は全く違ったが、犬種の気質は、犬の図鑑などで紹介されていることがよく当てはまった。
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークは、北海道犬と比べて、小さいし、誰にでも慣れるし、室内でも飼いやすいだろうと思って、一緒に暮らし始めた。
ところが、家に来たわが犬は、そんな予見を吹き飛ばしつつある。

遅い初雪、そして、積雪の朝。
今年の積雪は、けっこうの深さがあり、外は真っ白になっている。
タローは、いつもなら待ちきれずに外に飛び出すのに、雪にとまどっている。
でも、家に戻りはしない。
私が、先に雪の上に立つと、タローも恐る恐る出て来る。
雪のにおいをかぎ、雪をなめ、そして、おもしろがりだす。
人のくるぶしまで埋まる雪だが、タローにとっては、新雪をラッセルしなければならない。
公園の草の中をおよいだように、雪の中を走り出す。
タローは、たちまち北海道の犬になった。
冬中の散歩がこれで決まりになった。

道に雪が積もれば、それは散歩に向いた状態だ。
雨と雪の混じった状態がいちばんやっかいだ。
禅と名菜は、北海道犬、外飼いだったので、そんな状態でも平気で散歩した。
タローは、ウェルシュ・コーギー・ペンブローグ、室内飼いなので、工夫がいる。
犬に服や靴は付けたくない。
でも、タローが泥だらけのままいるのも室内が汚れるのも困る。
とりあえずは、雨やみぞれのときは散歩には出ないでいる。
晴れの日でも、散歩から帰ったら、足(肉球まわり)と胸・腹の汚れを取る。

散歩が毎日にならなかったころは、大判のウェットティシュで拭った。
散歩がほぼ毎日になってからは、お湯で濡らしたタオルを使った。
これは、ウェットテッシュよりも汚れがよくとれる。

今年は、記録的に初雪が遅いが、積雪はどうなるだろうか?
雨で、雪で、濡れた道、そして、凍結した道、散歩がほぼ毎日になって、天候が気になる日々だ。

タローの足を踏んでしまった。
タローは、低くて、それでいながら、私の周りを動き回る。
今までに何回か、蹴ってしまったり、踏んでしまったりしている。
でも、どれも軽く蹴る、軽く踏む程度だった。
今回は、どうやってどこを踏んだかわからないほど、私が進もうとして踏んづけてしまった。
キャンという鳴き声で、踏んだのがわかったほど、タローを見ないで動いてしまった。
タローは、左後ろ足を地面にしばらくつけなかった。
五分ほども抱いていてやると、元気に動き始め、歩くのもそれほど異状はなさそうに見えた。
踏まれても、散歩の後半ではタローは駆けるようになったので、私は安心した。
ところが、家に着くと、また片足を痛そうにして、いつもとは違う歩き方をする。
カミさんに相談すると、かかりつけの動物病院はまだ受け付けている時間なので、心配しているより行った方がいいと言う。
午前中に抜糸をしてもらい、夕方は足の負傷を診てもらうために、車で出かけた。
抜糸の時と同じ先生(この病院には医師が四人いる)が、また診てくれた。
タローが、歩く様子を観察し、看護師さんが保定しているタローを丁寧に触診した。
タローは、騒いだり、痛がったりせずに、妙に神妙な顔をして触診されている。
先生に、「我慢しなくてもいいんだよ」と言われたりしている。
さらに、レントゲン検査をすることになった。
レントゲン検査が終わるまで、待合室で待つ。
久しぶりに自分以外のことで、心配をしながら待合室で待つことを体験した。
結果は、骨に異常はないし、腱にもはっきりとした異常は見えないと診断された。
でも、歩く様子は、病院でも正常ではないので、痛み止めと消炎の注射を射ち、内服薬を処方してもらって、帰宅した。
次の日から、タローは歩き方も元に戻り、元気に散歩できるようになった。

十日ぶりにカラーが外れ、私の方が気が楽になり、タローの動きに不注意になっていた。

人間は、先の予定が立つので、犬の手術後の抜糸までの日数を数えてしまう。
犬は、そんなことはしない。
犬は、後一日待てばカラーが外れると心待ちにしたりはしない。
待ち遠しいのは、タローではなくて、私の方だった。

看護師さんに保定されて、女医さんに抜糸してもらった。
カラーを外され、うれしそうにするかと思いきや、ただカラーなしの元気な動きになっただけだった。
私の方は、これでカラーつきの動きに注意する気兼ねなく、散歩にも行けると気分がよかった。
もちろん、手術跡の状態は良好だった。
気分も動きもすっきりして、天気もよかったので、大公園へ散歩に行った。

ところが、これが大変な結果に‥‥

カラーはタローにも負担になるだろう。
それをやわらげるために、散歩を長くすることと、ケージの中の時間を短くすることをした。
だが、散歩を長くすると、拾い食いの機会が増える。
また、室内に長い時間いると、どうしてもかまってもらえない時間が増え、室内のあちこちを齧る。
拾い食いは、リードでコントロールした。
でも、拾い食いをやめさせようとすればするほど、タローは隙をみてやろうとした。
家具を齧るのは、ある程度あきらめた。
これは、犬を室内で飼おうと決心したときから、覚悟していた。
齧って遊ぶロープおもちゃをいくつも与えたが、これも限界があった。
その結果、組み立て式の手軽な本棚と物入は、相当にキズがついた。
いろいろと、被害は出たが、カラーそのものへの攻撃は減った。

タローのカラーのストレスは減ったが、人のストレスは増したようだ。

カラーは犬がいちばん嫌だろうと思うのだが、人の方もいやだった。
カラーをつけたままで、寄って来て、抱かれたままで首を振るので、危なくてしょうがない。
カラーをつけて走り回るので、あっちこっちで派手な音を立てる。
外では、まるで除雪車のブレードのように、カラーで路面にこするので、周りの人の目を引く。
カラーを付けていても、周りの犬と遊ぼうとするので、他の犬を怯えさせる。
なによりも心配なのは、カラーを壊さないかだった。
丈夫にはできているはずだが、退屈したり、眠くなったりすると、猛烈にカラーの内側を舐めたり、無理やり齧ろうとする。
もしも、内側のつなぎ目が外れれば、カラーは外れるだろう、カラーが外れれば、縫ってある傷口を舐めまくるだろう。
これが、いちばん心配だった。
対策は、なるべく、退屈させないこと、うんと運動させることしかなかった。

タローは、手術の後、家に戻って3時間もすると、元気を取り戻した。
カラーをあっちこっちにぶつけ、派手な音をたてながらめげる様子がない。
ごはんもさぞ食べづらいだろうと思ったが、どうしてやるのがいいのか、わからないので皿を動かないようにして、いつものように与えた。
食べにくくて、じれていたが、そのうち食べる方法を見つけると、今度は一気に食べて喉を詰まらせた。
でも、見ている他はなかった。
喉のつまりも自然ととれて、結局残さず食べた。
寝る時はどうなのか?と心配したが、なんということもなく寝入ってしまった。
ただし、いつも寝る前は、むずかるしぐさをするが、その時にはカラーを一段とあっちこっちにぶつけていた。
カラーの付け始めは慣れが早かったし、心配は取り越し苦労だった。
ところが、もっと慣れた頃からいろいろとやらかしはじめたのだ。

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