その診断に到るまでには、時間がかかったが、がんが見つかり、手術で切除という治療を受けることができた。
 この病気が見つかったきっかけは、「幸運にも‥‥」という表現を使うしか言いようがなかった。
 何人もの人に訊かれたが、答えは同じだ。
 ①体のどこかに、おかしいところを感じたり、他から言われたりしたことはない。
 ②大腸ポリープを以前に切除していたので、数年に一度は大腸カメラでの検査を受けるようにしていて、その年もその検査に行った。
 ③カメラの前の超音波検査で、すい臓にのうほうがあると言われた。大腸に異常はなかった。
 ④詳しく検査したほうがよいと、医師に勧められ、入院し検査を受けた。そして、更に詳しい検査が必要と言われ、新たな病院を紹介され、それに従った。
 ⑤新たな病院で、入院し、詳しい検査を受け、手術しか治療の方法のない病気だと診断され、手術を受けた。手術後の病理検査の結果として、がんであることが診断された。
 それから、数年が経った。年齢も七十歳になった。手術の影響はある。しかし、生活上の支障はない。やりたいことができている。
 このことを、私は「幸運」と考えてきた。
 今は、ややちがってとらえる。治療後の時間を考えると、「幸運」というよりは、「運命」だろう。そして、うれしいことに、自分の運命に逆らわずに日々を過ごすことができていると思う。

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タイツリソウがなんともユーモラスな花を見せている。