前回の受診で、前の病気の再発の可能性があります、と主治医に言われた。つまりは、すい臓がんの再発かもしれない、ということだ。
 もし、すい臓にがんができれば、私の場合は再手術はない。また、手術以外の治療は効果が限定される。今まで医師から説明のあったことを関連付ければ、こういう見方しかできない。
 また、手術前の検査入院のときの、同じ病室の患者さんの中に、私とほぼ同じ年齢で、すい臓がんで手術を受けて、数年後に再発し、再入院している方がいた。この方は、緩和ケアを受けるための入院だった。

 心配でたまらなかった。そして、どうしようもないと結論づけた。
①再発か否かは、患者が焦ってみても、時期が来ないと確かな診断はできない。
②最近は手術後としては体調がよく、体重が落ちる、腹痛があるなどの兆候は一切ない。しかし、前回のがんの発見のときも、自覚できる兆候はなかった。

 そして、次のように自分を納得させた。
①手術を受けたことによって、何年間も好きなことをできる時間を得た。
②現在の年齢を考えると、短命ではない。
③すい臓がんで亡くなっている著名人のことを考えると、新しい治療法を見つけることはできないと思う。

 でも、落ち着いて、納得できたりはしなかった。納得はできなかったが、なるようになる、と思うしかなかった。