「前の病気が出て来た可能性もあるが、今の段階ではわからない。」と言われてから、三か月が経った。
 長かった。
 いろいろと思い悩んだ。
 カミさんと再発の場合のことを何度か話し合った。
 今回の画像診断と血液検査の結果は、前回検査時のような変化は見られず、手術後の今までの状態と変わらない、というものだった。
 この状態を、正確には何というのかわからないが、患者としての私の受け止めは、がんの再発はなく、さらなる検査や、新しい治療や、再入院はない、というものだった。言ってみれば、「無罪放免」であった。そうなれば、どんなにうれしいだろう、と思っていた。それ以上に、そうはならなかった場合のことを覚悟していた。
 「無罪放免」となったが、病院の待合室で一人なので、歓声をあげるでも笑顔になるわけでもなかった。とにかく、ホッとして、カミさんにメールで知らせただけだった。
 そして、帰りの運転には一段と慎重になった。浮かれて、事故でも起こそうものなら何にもならないと思った。