手術を受けてから、回復しても、外へ出ることが減った。
庭で草木の世話をすることくらいがせいぜいだ。
ウオーキングをやるが、回数と歩く距離は増えなかった。
犬との暮らしを始めたのは、外へ出るチャンスを増やしたい思いもあった。
犬を外へ連れ出すことをはじめて、三週間ほどは、散歩をしているとか、外の空気を楽しむという感じはもてなかった。
何をするか、どこへ行くか、油断も隙もないタローをコントロールするので精一杯だった。
コーギーの子犬一匹に振り回された。
放っておくと、子犬がどんなことをして、どんな行動を覚えるか、なまじ知っているだけに気を遣わせられた。

木の実、煙草の吸殻、紙ゴミ、プラスチックゴミ、枯れ草、などなどを口に入れ、そのうちのいくつかは食べてしまう。
自分の行きたい方向へ進む。
歩くのではなく、とにかく動き回る。

犬は本来野外を自由に動き回る動物だ。
子犬は食べていいものを、母犬にもらいながら覚える動物だ。
それをせずに、リードの範囲で市街地を歩くのだから、子犬が慣れなければならないことは多い。
それでも、タローは、日々外が好きになる。

私も外へ出ることを前提に一日を組み立て始めている。
数年間のブランクを埋めるように。